解熱成分アセトアミノフェン配合のおすすめ市販薬は?アセトアミノフェンのみ(単剤)と配合剤に分けて、それぞれの含有量や対象年齢など解説します。
こんにちは!現役で薬剤師をしている、食いしん坊家族(夫)です。
昨今、コロナワクチン接種後の副反応には発熱、倦怠感、頭痛、発疹、かゆみなど様々ありますが、37.5℃以上の発熱も起こることがあるため、発熱や頭痛に効く解熱剤は事前に用意しておきたいところだと思います。
今回は、ワクチンの副反応(発熱、頭痛)に使用できるアセトアミノフェン(カロナール)を配合してある市販薬についてまとめます。
【目次】
有効成分がアセトアミノフェンのみ(単剤)の市販薬
アセトアミノフェンは安全性の高い解熱成分です。また、これらの医薬品はアセトアミノフェンのみですので、眠くなる成分を含んでません。
タイレノールA
有効成分:アセトアミノフェン300mg(1錠あたり)
対象年齢:15歳以上
用法:1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
ラックル
有効成分:アセトアミノフェン300mg(1錠あたり)
対象年齢:15歳以上
用法:1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
バファリンルナJ
有効成分:アセトアミノフェン100mg(1錠あたり)
対象年齢:7歳以上
用法:7歳以上11歳未満は1回1錠、11歳以上15歳未満は1回2錠、15歳以上は1回3錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
※類似医薬品のバファリンルナiはイブプロフェンとアセトアミノフェンの配合剤ですので、注意が必要です。
小児用バファリンチュアブル
有効成分:アセトアミノフェン50mg(1錠あたり)
対象年齢:3歳以上
用法:3歳以上7歳未満1回2錠、7歳以上11歳未満1回3錠、11歳以上15歳未満1回4錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
かみくだくか、口の中で溶かして服用する。
小児用バファリンC II
有効成分:アセトアミノフェン33mg(1錠あたり)
対象年齢:3歳以上
用法:3歳以上7歳未満1回3錠、7歳以上11歳未満1回4錠、11歳以上15歳未満1回6錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
有効成分にアセトアミノフェン以外が含まれる(配合薬)市販薬
ロキソニンと分類上おなじ(NSAIDsと呼ばれます)の鎮痛成分「イブプロフェン」、「エテンザミド」や鎮痛補助成分「アリルイソプロピル尿素」、「無水カフェイン」など複数の痛みに効く成分が配合されています。
バファリンプレミアム
有効成分:1錠あたり、鎮痛「アセトアミノフェン65mg、イブプロフェン65mg、無水カフェイン40mg、アリルイソプロピルアセチル尿素30mg」、胃保護「乾燥水酸化アルミニウムゲル35mg」
対象年齢:15歳以上
用法:1回2錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
バファリンルナi
バファリンプレミアムと比較して、眠くなる成分「アリルイソプロピルアセチル尿素」を含みません。
有効成分:1錠あたり、鎮痛「アセトアミノフェン65mg、イブプロフェン65mg、無水カフェイン40mg」、胃保護「乾燥水酸化アルミニウムゲル35mg」
対象年齢:15歳以上
用法:1回2錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
ノーシンAI頭痛薬
鎮痛成分のみのシンプルな医薬品。イブプロフェンの含有量が多目です。
有効成分:1錠あたり、鎮痛「アセトアミノフェン32.5mg、イブプロフェン75mg」
対象年齢:15歳以上
用法:1回2錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
ナロン錠
有効成分:1錠あたり、鎮痛「アセトアミノフェン32.5mg、エテンザミド75mg」
対象年齢:8歳以上
用法:8歳以上15歳未満1回1錠、15歳以上1回2錠、1日3回まで(服用間隔は4時間以上空ける)
「イブプロフェン」は子宮への移行性が高く、生理痛に適しています。「エテンザミド」は繰り返す痛み(頭痛など)に適しています。
また、注意事項として、「イブプロフェン」は出産予定日12週以内の妊婦は使用してはいけません(禁忌)。
使用禁忌ではありませんが、「イブプロフェン」と「エテンザミド」は両方とも妊娠中や妊娠と思われる方、腎臓の悪い人など注意が必要な方もいますので、医師や薬剤師に確認の上、購入することをおすすめします。
あとがき
解熱剤は、ワクチン接種一回目の後よりも二回目の後の方が副反応が出やすいとされてますので、それまでには用意しておくといいと思います。
過去記事には、コロナワクチン接種後の副作用(発熱や疼痛)に効果のある解熱鎮痛剤(市販薬)についてまとめていますので、こちらも宜しければご覧下さい。