食いしん坊薬剤師のblog

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新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応(発熱や頭痛)に対して解熱鎮痛剤は何を飲んだらいいの?

こんにちは!現役で薬剤師をしている、食いしん坊家族(夫)です。

昨今、コロナワクチン接種後の副反応には発熱、倦怠感、頭痛、発疹、かゆみなど様々ありますが、37.5℃以上の発熱も起こることがあるため、発熱や頭痛に効く解熱剤は事前に用意しておきたいところだと思います。

今回は、コロナワクチン接種後の副作用(発熱や頭痛)に効果のある解熱鎮痛剤(市販薬)についてまとめます。

成分として、アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェンを含むものは飲んでいただいても大丈夫です。これらは、厚生労働省で認められています。

厚生労働省のQ&Aより

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0007.html

ただし、これら薬剤にはそれぞれ特徴がありますので、自分に合ったものを買い求めるといいと思います。以下、特徴をまとめています。

【目次】

アセトアミノフェンカロナール)の特徴

医療用はカロナールとして処方されます。これら3つの薬の中で最も安全性が高いです。小さなお子さんや妊娠中、授乳中の女性も飲めます。ただし、製品ごとに対象が異なるため、買う前によくチェックすることが必要です。

アセトアミノフェンを含む医薬品

タイレノールA

対象年齢15歳以上

 
バファリンルナJ

対象年齢7歳以上

 

・小児用バファリンC

対象年齢3〜14歳

 

ただし、現在アセトアミノフェンを含む市販薬は品薄状態となっています。また、バファリンは種類によって含まれている解熱成分が異なるため、注意が必要です。

 

アセトアミノフェンを含む市販薬の詳細な説明は別記事にてまとめました。

kuishinbo-fam.hatenablog.com

ロキソプロフェン(ロキソニン)の特徴

アセトアミノフェンに比べて、即効性が高く、効き目も強いです。しかし、副作用として胃腸障害や腎機能障害があり、頻度は高くありませんが、注意が必要なため、安全性の面で劣ります。また、第一類医薬品に分類されるため、薬剤師の説明の元でしか、買い求める事が出来ません。ドラッグストアでは買えないところもあります。

最近、ロキソプロフェンはamazonにて簡単に購入できるようになりました。しかし、ロキソプロフェンは「腎臓の悪い人」、「妊娠中の女性」など注意が必要な方がいるため、医師、薬剤師に相談の上、購入することを強くすすめます。

ロキソプロフェンを含む医薬品

ロキソニンS

 
・ロキソプロフェン錠「クニヒロ」

 
・ナロンLoxy

 
別記事にて、ロキソニンS、Sプラス、Sプレミアムなどロキソニンごとの違いをまとめています。

イブプロフェンの特徴

ロキソプロフェンと大差はありませんが、大きく違うところは薬剤師がいなくても販売できるため、手に入りやすいところでしょう。大抵のドラッグストアで購入する事ができます。

また個人差はありますが、薬の効き目はロキソプロフェン>イブプロフェンとされる事が多いと思います。

イブプロフェンを含む医薬品

・イブ

 
・リングルアイビー

解熱剤はいつ飲めばいいの?

発熱の症状が出たタイミングで飲むことをおすすめします。
ワクチンを受けた後に、解熱鎮痛剤を予防的に繰り返し内服することについては、現在ところ推奨されていません。

2日以上熱が下がらない場合

通常、ワクチンによる発熱は1〜2日以内に発症し治ると言われてますので、発熱が継続する場合は医療機関への受診・相談をおすすめします。

あとがき
発熱、頭痛以外にもモデルナ社のワクチンでは発疹やかゆみ(モデルナアーム)が副反応として出やすいとされています。発疹やかゆみに効果のある塗り薬も市販で購入できます。病院に行くまでのつなぎとして、薬局やドラックストアで買い求めるのも良いと思います。
※症状が重い場合には、すぐに病院へ相談することをお勧めします。
また、ワクチン接種一回目よりも二回目の方が副反応が出やすいとされていますので、それまでには解熱剤を用意しておいた方がよいと思われます。