食いしん坊薬剤師のblog

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抗原検査キットの精度は?病院で受けるPCR検査との違い、使い分けを解説します。

こんにちは!現役で薬剤師をしている、食いしん坊家族(夫)です。

今回は、最近薬局でも販売可能になった「抗原検査キット」について、書きたいと思います。

抗原検査キットとは?

抗原検査とは新型コロナウイルスの構成成分である蛋白質をウイルスに特異的な抗体を用いて、検出する検査です。抗原検査キットはその簡易版といえるもので、スピーディーに検査結果が得られます。

抗原検査キットとPCR検査の違い

抗原検査キットの最大のメリットは検査結果が出る速さ(15分〜30分)にあります。PCR検査だと数時間+検査期間までの搬送時間かかるので、圧倒的に速いです。しかし、PCR検査と比べて抗原検査では精度の部分で劣ると言われており、使い方には注意が必要です。

抗原検査キットの使い方・用途

抗原検査キットに使う検体は咽頭ぬぐい液、唾液など商品によって異なります。商品購入前に検体を確認して購入することをおすすめします。
また、抗原検査キットでは、検体中のウイルス量が少ない場合には、偽陰性(コロナ に罹っているにも関わらず陰性判定が出る)となることがありますので注意が必要です。
※検査キットを使用できるタイミングについては、以下の厚生労働省が定めるフローチャートを参考にしてください。

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このフローチャートに書いてあるように症状発症後2日目以降から9日目以内の方が抗原検査を確定診断に用いることができます。
無症状者または発症後10日以降の方は確定診断に用いることができません。つまり、抗原検査の結果は参考までにしかする事ができません。
つまり、抗原検査キットを使う対象者は、症状発症後2日目から以降から9日目以内の方や目安として迅速に知りたい方となります。
※このフローチャート厚生労働省により認められた抗原検査キットを用いた場合で、作られていますので、市販品の場合はあくまで参考までにしておいてください。

抗原検査キットの購入

厚生労働省が認めた「医療用」抗原検査キットは医療機関でしか流通がありません。最近、2021年9月末に薬局での薬剤師の説明の元、販売することが可能になりました。
ネットに売ってある「研究用」抗原検査キットは厚生労働省に認められた医薬部外品ではありません。また、精度も「医療用」と比較して劣る代物です。
しかし、ネットで簡単に手に入りやすい「研究用」抗原検査キットを手元に置いておきたい方もいらっしゃると思いますので、以下に紹介します。
 
小林薬品
RABLISS 新型コロナウイルス抗原検査キット
新型コロナウイルス「変異型」対応の抗原検査キットです。こちらは、唾液をテストプレートにのせるだけで迅速に(8分)で結果が得られます。

※抗原検査キットはあくまで、症状がある時の目安として使用し、後ほど医療機関を受診される事をおすすめします。
 
☆おすすめ
度を求めるなら、「研究用」抗原検査キットよりも値段は高くなりますが、PCR検査キットを購入することをおすすめします。
にしたんクリニック
PCR検査キット
こちらは、陰性証明書も+5000円で発行してもらえます。

陰性証明書付きはこちらです。


 

 

また、ワクチン接種後に中和抗体ができているか(ワクチンの効果があるか)を検査できるキットも販売されています。